
バスケットボールのルール・基礎知識
バイオレーション
ファールの除いた違反行為すべてがバイオレーションといいます。
バスケットボールにおいて違反行為は、「ファール」と「バイオレーション」の2つがあり、「ファール」とは体の接触やスポーツマンらしくない行為をおこなった場合の違反のことで、それ以外の違反行為はバイオレーションということになります。
バイオレーションを犯したチームからボールの所有権が相手に移ります。そして、バイオレーションが起きた地点に近いラインの外から、スローインで試合を再開します。
バイオレーションの種類
■ 3秒ルール ―― 制限区域内に3秒をこえてとどまってはならない
ゴールの下にある、エンドラインとフリースローラインで囲まれた台形の部分を『制限区域』と呼び、この制限区域に3秒以上とどまってはいけません。
この『制限区域』に3秒以上とどまるとバイオレーションを適応されます。
片足が入っているだけでも適用され、両足が完全に出ていなければ3秒ルールが適用されてしまいます。
■ 5秒ルール ―― ボールを受けた選手は5秒以内にプレーを再開する
スローインでパスを出すまでに5秒以上かかったり、フリースローで審判にボールを渡されてから5秒以上シュートをうたなければ、5秒ルールを適応され、バイオレーションが適用になります。
また、ボールを持っている場合で、相手チームからタイトなディフェンスを受け、パスもドリブルも出来ない状態で5秒以上とどまってしまってもバイオレーションになります。
■ 8秒ルール ―― ボールは8秒以内にフロントコートに進める
ボールをコントロールしているチームは、ボールをバックコートからフロントコートへ8秒以内に進めなければなりません。8秒以内にフロントコートにボールを運べなかった時に適応されます。
相手がオール・コート・マンツーマンなどでコート全体にプレシャーを掛けているときは注意が必要なバイオレーションです。
■ 24秒ルール ―― シュートは24秒以内に打たなくてはならない
オフェンスをはじめたチームは、24秒以内にシュートを打たなければなりません。
ただシュート打つだけではダメで、ゴールを成功させるかボールをリングに当てなければ適応されるバイオレーションが適応されます。
一度リングに当てれば、ゴールの上にある24秒計はリセットされて、また24秒間のオフェンス時間が与えられることになります。
■ アウト・オブ・バウンズ
コートから、ボールを外に出してしまうと適用されます。
外に出すといってもボールがコートの外の空中にある間は、まだ適応されません。
ボールがコートの外の床や物に触れたり、ボールを持った選手がコートの外の床や物に触れてはじめて適用されます。
■ トラベリング
ドリブルしているときにボールを持ったまま3歩以上歩いてしまうと適用されます。
ただし、片足を着けたまま動かさなければ、もう一方の足は何度でも動かしてよい(ピボット)。
けれど、ピボットして床に着けられた足を誤って動かしてしまったら当然トラベリングになってしまいます。
■ イリーガル・ドリブル
ダブルドリブルは、このイリーガル・ドリブルの一種です。
ダブルドリブルは、一度ドリブルを止めたあとに、もう一度ドリブルを再開することで、3歩歩いた後は、再びドリブルはできず、パスかシュートをしなくてはなりません。
■ バックコート・バイオレーション
自らのチームが守るバスケットがあるコートをバックコートと呼びます。
それに対し、得点を入れる方、敵陣をフロントコートと呼びます。一度フロントコート(敵陣)に進めたボールをバックコート(自陣)に戻すと、このバックコート・バイオレーションが適用されてしまいます。
パスで戻すだけでなく、ドリブルをしながら足がセンターラインを踏んだり、ちょっとでも越えたらバックコート・バイオレーションになります。
■ ゴール・テンディング
シュートされたボールがリングに向かって落ちてきている時に、敵味方に関係なくプレーヤーがボールに触れると、ゴール・テンディングのバイオレーションになります。
■ バスケット・インターフェア
シュートされたボールがリングの上にあるとき、バックボードやバスケットのリング、ネットに触れると適用されるバイオレーションがバスケット・インターフェアです。リングの下から手を入れてボールに触れるのも、同様に適応されます。
■ ヘルドボール
転がったりしたボールを、両チームが奪うことがあります。この時、どちらも譲らずにプレーが進まなくなった場合に適応されます。